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toropo                           当サイトは1/144スケールのAFVガレージキットを製作し掲載しています


 

レジンキットについて

                   レジンキット(ガレージキット)とは

 一口に組み立て模型と云っても素材は様々です。
 プラスチックで出来たインジェクションキット(プラモデル)を筆頭に、
 長い歴史を持つ木製ソリッドモデル、厚紙を駆使して作るペーパークラフト、
 金属を使用するエッチング/ プレス模型、そしてレジンキット。
 プラモデルに比べて高価である上に組み立てに技術を要し
 上級者向けで初心者には手を出しにくいイメージがあります。
 イメージだけでなく事実でもあります(もちろん例外も沢山あります)
 では何故レジンキットは高価であり組み立てづらく上級者向けなのか、
 そして比較される事の多いレジンキットとプラモデル何処が違ってどちらが優れているのでしょうか。

プラモデル レジンキット
素材 スチロール樹脂 無発泡ウレタン樹脂
原型について 殆どがCAD/CAMによるコンピュータ設計(例外も多々ある食玩等) 様々な素材を使い人の手によって作られる
製造について 金型を作り熱可塑性樹脂を射出注型
詳しくはこちら
シリコンゴムで原型を型取りし熱硬化性樹脂を注型
衝撃強度 硬く粘りが少ないので割れやすい やや柔らかく変型しやすい
熱耐性 変型または溶けやすい 非常に変型しやすいが引火しない限り溶けない
切削性 やや硬いが加工しやすい 適度な硬度で非常に加工しやすい
薬品耐性 溶けやすい 工業用溶剤でない限り溶けない
経年劣化 接着部も溶着同化している為非常に丈夫だが紫外線に弱い 溶剤が揮発し続ける3ヶ月〜半年間は縮小変型を続ける(1〜3%)
接着部は溶着でない為非常に脆い
接着について 専用接着剤で溶着 専用接着剤は無く溶着は不可能
瞬間接着剤やエポキシ系が一般的
価格 大量生産、大量販売の為安価 生産は全て手作業によって行われ
材料も特殊な物を使う為高価

 簡潔に云ってしまえばプラモデルは工業製品、レジンキットは手作業品です。
 価格差は大量生産か否か、組み立ての容易さは機械製造と手作りによる精度の違いです。
 もちろん素晴らしい技術によりプラモデル並みの組み立て易さを実現している
 レジンキット製作者も多数おられますし精度の悪いプラモデルも実在しますので
 一概には云えません。
 良質なレジンキットは塗装を施せばプラモデルと区別しづらく判別するとしたら重量差位です
 (レジンキットはムクが多い)
 しかし両者は材料も違えば製造過程も全く異なります。
 どちらもナフサ(石油由来)という粗製ガソリンを主原料とし石油系合成樹脂という点では
 共通しているので原材料は同じです。
 両者共に長所短所が有るわけですから商品形態によって使い分けている意味があるのです。
 金型使用により大量生産に向き切削性良好、接着簡単で且つ安価なプラモデルに対して、
 やや安定性に欠ける素材で製品に均一性が乏しく接着も困難な上に非常に高価な物が
 多いレジンキット。
 しかしレジンキットもポジティブな面を沢山持っています。
 原形製作者の拘りが直接生産物に反映され素晴らしい仕上がりの原型によって生産された
 レジンキットはプラモデル以上の出来である事もしばしばで何よりマスプロ商品に無い
 アイテムが多数存在します。
 生産過程が単純なため小回りが効き改良やバリエーション展開も容易です。
 環境と設備さえ整えば誰でも生産できる点も魅力であります。



                     レジンキットの組み立て方

 レジンキットは上述の通り手作業生産品です。
 工業製品であるプラモデルの様に買ってきて即組み立てとはいきません。
 組立の前に下準備を行いましょう。

 @離型剤落とし
  
  大抵のレジンキットはシリコン型から脱型しやすくする為に「離型剤」
  と呼ばれる薬剤を使用しています。
  傘やレインコートに塗布する撥水(はっすい)スプレーの様なものです。
  離型剤を使用する事によりパーツの表面に薄い膜が覆われます。
  そのままでは撥水効果により塗料、パテ、接着剤等全て弾いてしまいます。
  中性洗剤と歯ブラシで落とす方法も有りますが小さなパーツや細いパーツは
  折ってしまい紛失の元なので専用の離型剤落としを使った方が良いでしょう。
  実はラッカー溶剤につけ込んだ方がより確実に落とせます。

 Aバリ取り
  
  バリの有無は生産者の技量に左右されます。
  複製型の設計によるものでプロの業者は殆どバリがありません。
  大きく厚みのあるパーツについているバリは手で取って大丈夫ですが、
  薄い、細いまたは小さいパーツのバリは極力切れ味の鋭いナイフを使って下さい。
  バリ自体が厚い場合も同様です。
  くれぐれもパーツを折らないように慎重に。

 B歪み矯正
  
  細い又は薄いパーツは必ずと云って良いほど歪んでいます。
  複製型から脱型する際曲がってしまったり模型用レジンの特性自体に問題があります。
  模型用レジンの中には流動性(複製型に流しやすくする為)を良くするために揮発性溶剤が
  含まれています。
  固化してしまえば必要ないので”揮発”の性質を持たせています。
  無溶剤タイプのレジンは縮みませんが粘度が高いため複製には適しません。
  この溶剤成分が揮発し続けている間(3〜6ヶ月)はお湯やドライヤーの熱で温め
  指で矯正しても元に戻ってしまう事が多いのはその為です。
  根本的に修正する方法は数時間、真空状態にし強制揮発させるか熱湯で煮込んで
  成分を煮出すしか方法は無いようです。
  確実ではありませんが簡単な方法としてパーツの端を摘んで
  数十秒から数分間ドライヤーの熱にさらしグニャグニャの状態にし、
  力の掛かっている部分を全てクリアにしてから
  砲身などの細長いパーツであれば重力で板状パーツであれば床にそっと置いて
  真っ直ぐにする方法があります(指で力を加えない事が重要)
  板金屋がバーナーで歪みを取り除く方法と一緒です。
  プラスチックと違って火を付けない限り溶けたりディティールが
  損なわれる事はありません。

 C接着
  
  模型用として使われる接着剤には大きく分けて3種類有ります。

   1.プラモデル専用接着剤
     スチレン溶剤でスチレン(プラスチック)樹脂そのものを溶解させ成分揮発により
     固化・固着させる。
     レジンキットには使えません。

   2.二液混合型接着剤
     2種類の異なる成分の物質を混合し化学反応で固化・固着させる。
     主にエポキシ系接着剤を使用し接着力の面では良好です。
     しかし条件として完全な分量比と混合が求められます。
     レジンキット用にメインで使うべき素材ですが混合が面倒な上、
     完全硬化に5分から15分ほど掛かります。
   
   3.瞬間接着剤
     空気中の水分と結びつき固化するシアノアクリレートを利用し物質同士を
     固着させる。
     瞬時に固着するために位置決めが難しいです。
     ダボや枠、凹みがある場合は大変重宝しますが容器からパーツへの
     直付けは禁物です。
     粘度が水並みに低いため毛細管現象によりパーツ全体のスジ部にまで
     行き渡ってしまいます。
     ガムテープやビニールに適量出し(1、2滴)延ばしランナーで点付けもしくは
     流し込みが鉄則です。
     経年劣化により"ガラス化"を起こし接着力が無くなる事もあります。
     経年劣化と強度を考慮するとエポキシ系2液混合タイプが最適ですが瞬間接着剤の
     便利さには変えられないので両者を併用すると良いでしょう。
     瞬間接着剤の使用でもっとも難しい位置決めはプラモデル用接着剤で仮止めし、
     瞬間接着剤を流し込む事によって解決します。

 D塗装準備
  
  小さな模型にサーフェイサーによる下地作りは必要ないと思います。
  レジンキットに限った事でありません。
  例え1000や1200番の粒子の細かいタイプを使ってもスジ彫り、パーツ、
  エッジ等のディティールは間違いなく損なわれてしまいます。
  下地作りには溶剤4:グレー系塗料1、位に薄めたエアブラシ吹きお勧めします。
  5:1位に薄めてあれば筆塗りでも大丈夫でしょう。
  下地隠蔽、傷ヒケ探しは十分に出来ます。

 E塗装
  
  小さな模型を塗装するコツは二つ
   
   1.明るい明度で塗る
     縮小模型とは実物を遠くから眺めた状態とも云えます。
     洋上に浮かぶ真っ黒なタンカーも沿岸から見れば灰色に見えますし、
     真っ赤な車も遠くから見ればくすんだ赤に見えます。
     これは空気の層の厚みの分だけ彩度が落ちるためです。
     この現象を絵画や模型で表現する方法を「空気遠近法」と云います。
     よって縮尺が小さければ小さいほど明るい色彩で塗装すればリアルに見えるのです。
   
   2.塗膜は薄く塗る  
     実物は1〜2oの塗装の膜かも知れませんが縮小模型では当然その塗装の膜まで
     縮小しなければなりません。
     例えば1/144スケールであれば0.0014o〜0.0069o位です。
     実際には無理な数字ですが薄く塗れば塗るほどそれらしく見えるという事です。


 以上が小さな模型を塗装する上でのコツですがどちらも1/35スケールや1/72スケールでの
 一般論をより極端に示した物です(それらの1/3や1/2でもあるからです)
 より小さいのですから明度も塗膜も更に薄く施す必要があるのです。
 具体的な塗装の技法については沢山の方が紹介されていますのでそちらを御覧下さい。
 最後に私なりの簡単塗装法を紹介します。



 先ず下地処理は一切行いません。
 カケ、ヒケ、キズをパテで埋めるだけです。
 ほんの僅かでもディティールを損なわず且つ塗膜を薄く仕上げたいからです。
 基本色(グレーやダークイエロー等)1に対して補色(白やパフなど)1を加えます。
 それら塗料1に対して薄め液3を混合し全体にエアブラシで吹きます。
 ほんの僅か色が付く程度サッと吹いて乾かし又塗るを繰り返します。
 エアブラシのカップに入っている塗料に更に補色(白やパフ)を加え明度を上げます。
 面の中央部を中心に色を乗せグラデーションを掛けます。
 コピックの黒を全体にムラが出来るように塗りたくります。
 コピックのカラーレスブレンダーで面の部分だけ拭き取りスミや奥まった角に
 黒を残しスミ入れとウォッシングを同時に行います。
 コピック茶で錆ダレを表現しデカールを貼ります。
 塗膜が薄いので保護のため艶消しコーティングを吹いて完成。


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